日本語の「微妙」は、文脈によって意味が変わる便利な言葉です。
「なんとも言えない」「あまり良くない」「繊細な」といったニュアンスを含みます。
英語に直訳できる単語がないため、状況に応じて適切な表現を選ぶ必要があります。
この記事では、「微妙」を英語でどう表現するかを詳しく解説し、カジュアルな言い方からフォーマルな表現まで紹介します。
「なんとも言えない」「判断が難しい」場合
Subtle(微妙な違いがある)
「繊細な」「微妙な違いがある」といったニュアンスを持つ単語です。良い意味でも悪い意味でも使えます。
例文:
The difference between these two colors is very subtle.
(この2色の違いはとても微妙だ。)
There is a subtle change in his attitude.
(彼の態度には微妙な変化がある。)
This painting has a subtle beauty.
(この絵には微妙な美しさがある。)
Delicate(繊細な)
「繊細な」「扱いが難しい」といった意味で、特に感情や問題について使われます。
例文:
This is a delicate issue, so we need to handle it carefully.
(これは微妙な問題だから慎重に扱う必要がある。)
Be careful with your words, it’s a delicate situation.
(言葉に気をつけて、微妙な状況だから。)
The negotiations are in a delicate phase.
(交渉は微妙な段階にある。)
「あまり良くない」「ちょっと残念」な場合
So-so(まあまあ・イマイチ)
「まあまあ」「イマイチ」といったニュアンスで使えるカジュアルな表現です。
例文:
A: How was the movie?
B: Hmm, it was so-so.
(映画どうだった? – うーん、微妙だった。)
The food was so-so. I expected something better.
(料理は微妙だった。もっと美味しいのを期待してたのに。)
His performance was so-so. Not great, but not terrible either.
(彼のパフォーマンスは微妙だった。良くも悪くもないって感じ。)
Not great(あまり良くない)
ストレートに「微妙」を表す表現です。「悪くはないけど良くもない」といったニュアンスを伝えます。
例文:
The weather today is not great.
(今日の天気は微妙だな。)
I tried that new restaurant, but it was not great.
(あの新しいレストラン行ったけど、微妙だった。)
His explanation was not great. I still don’t understand.
(彼の説明は微妙だった。まだ理解できてない。)
「ニュアンスが伝えにくい」「言葉にしにくい」場合
Hard to say(何とも言えない)
「微妙」とはっきり言いにくい時に使える便利なフレーズです。
例文:
A: Do you like the new design?
B: Hmm, it’s hard to say.
(新しいデザインどう? – うーん、微妙。)
It’s hard to say if the plan will work.
(その計画がうまくいくかどうかは微妙だね。)
His reaction was hard to read.
(彼の反応は微妙で読みにくかった。)
◉ Meh(うーん、微妙)
カジュアルなスラングで、「あまり良くない」「特に感動しない」という意味で使われます。
例文:
A: How was the party?
B: Meh, it was okay.
(パーティーどうだった? – うーん、微妙。)
That movie was kind of meh.
(あの映画はちょっと微妙だったな。)
I tried the new dish, but meh, I wouldn’t order it again.
(新しい料理試してみたけど、微妙だったからもう頼まないかな。)
間違えやすい表現
「微妙」を英語に訳すとき、日本人がよく間違えるのは “a little bit” や “kind of” の使い方です。
❌ 間違い例:
- The movie was a little bit.(意味が通じない。)
- His speech was kind of.(何を言いたいのかわからない。)
✅ 正しい言い方:
- The movie was a little bit boring.(その映画はちょっと退屈だった。)
- His speech was kind of confusing.(彼のスピーチはちょっと分かりにくかった。)
使う場面の具体例
日常会話での例
A: How’s the new café? (あの新しいカフェどう?)
B: Meh, it’s so-so. Not great, not bad. (うーん、微妙。すごく良くも悪くもない。)
ビジネスシーンでの例
A: How do you feel about the proposal? (この提案についてどう思いますか?)
B: It’s hard to say. There are both pros and cons. (なんとも言えませんね。良い点も悪い点もあります。)
SNSでの例
“Tried the new sushi place. Meh, not great. 🍣”
(新しい寿司屋行ってみたけど、微妙だった。🍣)
まとめ
「微妙」は一言で英語に訳せませんが、場面に応じて適切な表現を選べば、しっかりニュアンスを伝えられます。
🔹 「繊細な・判断が難しい」 → subtle, delicate
🔹 「あまり良くない・イマイチ」 → so-so, not great
🔹 「なんとも言えない」 → hard to say, meh
状況に応じて、適切な表現を使い分けてみましょう!
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