英語で「実行する」「遂行する」と言いたいときに便利なフレーズが「carry out」です。
日常英会話からビジネス英語まで幅広く使えるこの句動詞は、シンプルながらも非常に汎用性が高い表現です。
今回は「carry out」の意味や使い方、例文、類義語との違いなどを詳しく解説します。
carry out の意味
- (任務・仕事・計画などを)実行する、遂行する
- (実験・調査などを)行う、実施する
- (命令などを)従う、従って実行する
品詞:
- 句動詞(動詞 + 副詞)
他の関連表現(句動詞):
- go through with(最後までやり遂げる)
- follow through(計画通りに遂行する)
- pull off(うまくやり遂げる)
carry out の変化
現在形 | 三人称単数現在 | 現在分詞 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|---|---|
carry out | carries out | carrying out | carried out | carried out |
carry out の発音
/ˈkæri aʊt/
※「carry」は第一音節にアクセント、「out」は後ろに軽く強調を置きます。
carry out のニュアンス
「carry out」は、誰かに指示されたことを実行する、あるいは計画通りに行動するという意味で使われます。
ややカジュアルな印象もあるため、「conduct」よりも日常的で実用的な響きがあります。
ビジネスでも十分使えますが、フォーマル度は「conduct」より低めです。
carry out の使用例
日常会話の例文
I carried out the plan just like we discussed.
→ 話し合った通りに計画を実行しました。
She always carries out her responsibilities carefully.
→ 彼女はいつも責任をきちんと果たします。
We need to carry out some tests before using this machine.
→ この機械を使う前にいくつかのテストを行う必要があります。
ビジネスシーンの例文
The team carried out a detailed market analysis.
→ チームは詳細な市場分析を実施しました。
Please carry out the CEO’s instructions immediately.
→ CEOの指示をすぐに実行してください。
We are planning to carry out a customer feedback survey next quarter.
→ 来四半期に顧客フィードバック調査を実施する予定です。
carry out の類義語・反義語
類義語
- conduct:よりフォーマル。「実施する、遂行する」。書き言葉で使われやすい。
- perform:行為や任務を「遂行する」。技能や専門性が伴う場面に多い。
- execute:命令・計画などを「実行する」。法的・厳格な場面で使用。
反義語
- give up:諦める。
- neglect:怠る。
- ignore:無視する。
carry out の使用上の注意
- 「carry out」はややカジュアルな響きがあるため、契約書や公式文書では「conduct」や「execute」が適しています。
- 「carry」と「out」を切り離して使わないように注意しましょう。句動詞として一つの意味を成します。
- 目的語(例えば “survey” や “plan”)は通常、”carry out” の間に入れることはしません(NG: carry the plan out は文法的には可能だが、やや古めかしい響き)。
carry out の追加情報
- 「carry out」はイギリス英語で「テイクアウト料理」を意味することもあります(例:”a Chinese carry-out”)。ただしこれは名詞としての使い方です。
- アメリカ英語では「takeout」が一般的に使われます。
まとめ
「carry out」は「実行する」「遂行する」など、非常に実用的な句動詞です。日常英会話からビジネスシーンまで幅広く使え、特に計画や命令、調査などを「形にする」場面で活躍します。「conduct」との違いを理解し、使い分けることで、より洗練された英語表現が可能になります。
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