英語には「ものすごく高い」「法外な値段がする」という意味の表現がいくつかありますが、その中でも特にインパクトがあるのが 「cost an arm and a leg」 です。
直訳すると「腕と脚の値段がかかる」ですが、これは「とても高額である」という意味のイディオムです。
本記事では、この表現の意味や使い方、注意点などを詳しく解説します!
「Cost an arm and a leg」の意味
「cost an arm and a leg」 は以下のような意味を持ちます。
- 非常に高額である(= ものすごくお金がかかる)
- 法外な価格である(= 普通では考えられないくらい高い)
- 予想以上に費用がかかる(= 予算を大幅に超える)
✅ 品詞:イディオム(慣用句)
「Cost an arm and a leg」の発音
発音記号: /kɔːst ən ɑːrm ənd ə leɡ/
カタカナ発音:コストゥ アン アーム アンド ア レグ
ネイティブは「and」を「’n」のように弱く発音することが多く、「cost ‘n arm ‘n a leg」 のように聞こえることがあります。
「Cost an arm and a leg」のニュアンス
このイディオムは、「とても高額である」という意味ですが、一般的に「不満」や「驚き」のニュアンスを含みます。たとえば、「こんなに高いとは思わなかった!」というような状況で使われることが多いです。
📝 ニュアンスのポイント
- 価格が高すぎることへの驚きや不満を含む
- フォーマルな場面ではあまり使われず、カジュアルな会話向き
「Cost an arm and a leg」の例文
日常会話での使用例
That designer bag costs an arm and a leg!
(あのデザイナーバッグはめちゃくちゃ高いよ!)
I’d love to go to Paris, but the flight tickets cost an arm and a leg.
(パリに行きたいけど、飛行機のチケットがめちゃくちゃ高いんだよね。)
My new phone cost an arm and a leg, but it was worth it.
(新しいスマホはすごく高かったけど、買う価値はあったよ。)
ビジネスシーンでの使用例
⚠️ 職場で同僚との会話では問題ないものの、フォーマルな場面ではあまり適さない表現 のため、上司や取引先には 「very expensive」「overpriced」 などの表現を使う方が無難です。
The new office renovation is going to cost an arm and a leg.
(新しいオフィスの改装には莫大な費用がかかりそうです。)
Hiring an expert consultant might cost an arm and a leg, but it could boost our sales.
(専門のコンサルタントを雇うのは高くつくかもしれませんが、売上が伸びる可能性があります。)
We should find a supplier that doesn’t cost an arm and a leg.
(法外な値段を取らない仕入れ先を見つけるべきだね。)
「Cost an arm and a leg」の類義語・反義語
類義語(同じ意味の表現)
- Be pricey(高価である)
- Break the bank(大金がかかる)
- Be over the top(法外な価格である)
- Be exorbitant(法外に高い)
反義語(逆の意味の表現)
- Be a bargain(お買い得である)
- Be dirt cheap(めちゃくちゃ安い)
- Be affordable(手頃な価格である)
「Cost an arm and a leg」の使用上の注意
フォーマルな場面では避けるべき
ビジネスメールやプレゼンでは、「very expensive」「overpriced」などの言葉の方が適しています。
過去形の表現にも注意
「cost」は過去形・過去分詞形も「cost」のままなので、「It cost an arm and a leg.」と表現します。(costed ❌)
「Cost an arm and a leg」の豆知識
💡 このイディオムの由来
この表現の正確な起源は不明ですが、第二次世界大戦後に使われるようになったと考えられています。兵士が戦争で腕や脚を失うことと、高額な代償を払うことを比喩的に結びつけたという説があります。
💬 類似の表現がある他の言語
- フランス語:「Coûter les yeux de la tête」(頭の目の値段がかかる)
- スペイン語:「Cuesta un ojo de la cara」(顔の目の値段がかかる)
まとめ

- 「Cost an arm and a leg」 は「ものすごく高い」「法外な値段がする」という意味のイディオム。
- カジュアルな会話で使われる ことが多く、フォーマルな場面では避けた方がよい。
- 過去形は「cost」のまま変化しない ので注意。
- 「Break the bank」や「Be pricey」などの類義語 も覚えておくと便利。
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