この記事では、「deal with」の意味や使い方について詳しく解説します。
「deal with」は「対処する」「扱う」などの意味がありますが、ビジネスシーンでよく使われる句動詞(phrasal verb)です。
単純に名詞と動詞である「deal」と「deal with」では意味が少し異なってきます。
日常会話やビジネスシーンでの使用例を交えながら、使い方をご紹介します!
また、言い換えや類義語や反義語、ニュアンス、「deal」との違いについても掘り下げて説明します。
「deal with」の意味

「deal with」は、主に以下の3つの意味を持つ句動詞(phrasal verb)です。
- 対処する、処理する(問題や状況に対応する)
- 関係を持つ、取引をする(人や組織と関わる)
- 扱う、取り上げる(特定の話題やテーマについて述べる)
品詞: 句動詞(phrasal verb)
「deal with」の変化
原形 | 過去形 | 過去分詞 | 現在分詞 |
---|---|---|---|
deal with | dealt with | dealt with | dealing with |
「deal with」の発音
発音記号: /diːl wɪð/ または /diːl wɪθ/
発音のポイント:
- 「deal」は「ディール」と伸ばす音。
- 「with」は「ウィズ」または「ウィス」と発音されることがあります。
「deal with」のニュアンス
「deal with」は、幅広い文脈で使われる表現で、主に「対処する」「関わる」「扱う」の3つの意味を持ちます。
- 問題に対処する場合(=handle, manage)
- I need to deal with this problem immediately.
(この問題にすぐ対処しなければならない。)
- I need to deal with this problem immediately.
- 人や組織との関係・取引を表す場合(=do business with, interact with)
- Our company deals with many international clients.
(当社は多くの国際的な顧客と取引をしている。)
- Our company deals with many international clients.
- 話題やテーマを扱う場合(=cover, address)
- This book deals with climate change.
(この本は気候変動について扱っている。)
- This book deals with climate change.
「deal with」の使用例
日常会話での例文
- I don’t know how to deal with this situation.
(この状況にどう対処すればいいかわからない。) - She’s good at dealing with stress.
(彼女はストレスにうまく対処できる。) - Could you deal with the customers while I finish this task?
(この作業を終える間、お客様の対応をしてもらえますか?)
ビジネスシーンでの例文
- We need to deal with this issue before it gets worse.
(この問題が悪化する前に対処しなければならない。) - Our team deals with multiple projects simultaneously.
(私たちのチームは複数のプロジェクトを同時に扱っています。) - This department deals with customer complaints.
(この部署は顧客の苦情を扱っています。)
「deal with」の類義語・反義語
類義語(Synonyms)
- handle(ハンドル): 「対処する」「処理する」
- manage(マネージ): 「管理する」「対応する」
- cope with(コープ ウィズ): 「うまく対処する」「乗り越える」
- address(アドレス): 「(問題などに)対応する」「取り組む」
反義語(Antonyms)
- ignore(イグノア): 「無視する」
- avoid(アボイド): 「避ける」
- neglect(ネグレクト): 「怠る」「放置する」
「deal with」の使用上の注意
- フォーマル・カジュアル両方で使えるが、ビジネスでは「handle」や「manage」も適切
- 「deal with」はカジュアルな場面でもビジネスでも使えますが、フォーマルなビジネスメールなどでは「handle」や「address」の方がより適切な場合があります。
- 「Deal with it.」は強いニュアンスになる
- 「Deal with it!」は「自分で対処しろ」「文句を言わずに受け入れろ」という命令形で、強い言い方になるため、使う相手や状況に注意が必要です。
- 状況に応じた類義語の使い分け
- 「cope with」はストレスや困難な状況に対処する際に使われることが多い。
- 「manage」は組織や仕事の管理に関連する文脈でよく使われる。
「deal with」の知っておくと良いこと
文化的な背景
- 「deal with it」というフレーズは、インターネットミームとしても広く知られており、誰かが不満を言ったときに「文句を言わずに受け入れろ」という意味で使われることがあります。
関連するイディオム
- Deal with it.(仕方ない、受け入れろ)
→ 強い命令形なので、親しい友人同士で使うことが多い。 - Have a lot to deal with.(対処すべきことが多い)
→ 忙しさや問題を抱えていることを表す。 - Make a deal with ~(〜と取引する)
→ 取引や交渉の文脈で使われる。
「deal」と「deal with」の違い
「deal」は名詞と動詞の両方で使われますが、基本的には「取引」「契約」や「量」「配る」などの意味を持ちます。
deal | deal with | |
---|---|---|
品詞 | 名詞・動詞 | 句動詞(phrasal verb) |
主な意味 | 取引、契約、配る | 対処する、関係を持つ、扱う |
例文 | We made a deal.(取引をした。) | I have to deal with this problem.(この問題に対処しなければならない。) |
主な使い方 | 取引や商売、カードゲーム | 問題や人との関係、テーマの取り扱い |
使い分けのポイント
- 「deal」 は「取引・契約・配る」などの意味で、名詞または動詞として使う。
- 「deal with」 は「対処する・関わる・扱う」の意味で、句動詞(phrasal verb)。
- 「deal in」 も存在し、「~を商売として扱う」という意味で使われる。
- 「取引」や「契約」を指すときは「deal」
- ✅ We made a deal with the supplier.(供給業者と契約した。)
- ❌ We made a deal with the problem.(✖️ 不自然)
- 「問題に対処する」「関係を持つ」と言いたいときは「deal with」
- ✅ I have to deal with a difficult situation.(難しい状況に対処しなければならない。)
- ❌ I have to deal a difficult situation.(✖️ 不自然)
- 「商売する」「取り扱う」は「deal in」
- ✅ He deals in second-hand cars.(彼は中古車を扱っている。)
- ❌ He deals second-hand cars.(✖️ 不自然)
まとめ
- 「deal with」は「対処する」「関係を持つ」「扱う」などの意味を持つ便利な句動詞。
- ビジネスでも日常会話でも頻繁に使われる。
- 命令形「Deal with it!」は強めの表現なので使う場面に注意。
- 「handle」「manage」「cope with」などの類義語と使い分けると、より自然な英語表現ができる。
「deal with」を適切に使いこなせば、英語のコミュニケーション能力が格段にアップします!
ぜひ、さまざまな場面で活用してみてくださいね 😊
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