「なるほど」は、日本語で相手の話に納得したときや、理解を示すときによく使われる表現です。
会話の中で「なるほどね」「そういうことか!」と自然に言うことがありますよね。
しかし、英語には「なるほど」にピッタリ一致する単語はなく、状況に応じて適切な表現を使い分ける必要があります。
では、「なるほど」って英語で何て言うのでしょうか?
カジュアルな言い方(友達や同僚向け)
I see.(なるほどね。)
相手の話を聞いて理解したときに、最もシンプルに使える表現です。
例文:
A: This machine only works when you press this button.(この機械はこのボタンを押したときだけ動くよ。)
B: Oh, I see.(ああ、なるほどね。)
A: You need to register first before using the app.(アプリを使う前に、まず登録しないといけないよ。)
B: I see. Thanks!(なるほど、ありがとう!)
A: He’s my cousin, not my brother.(彼は私の兄弟じゃなくて、いとこだよ。)
B: Oh, I see.(あ、そういうことね。)
Got it.(わかった、なるほど。)
「I see」よりもカジュアルな表現で、友達同士や同僚との会話でよく使われます。
例文:
A: Just enter your password here.(ここにパスワードを入力すればいいよ。)
B: Got it!(なるほど!)
A: We’re meeting at 6 PM, not 7 PM.(7時じゃなくて6時集合ね。)
B: Oh, got it.(あ、なるほどね。)
A: Click this button to submit your form.(このボタンを押せばフォームが送信できるよ。)
B: Got it! Thanks!(なるほど、ありがとう!)
フォーマルな言い方(ビジネス向け)
I understand.(理解しました。)
ビジネスの場面では「I see」や「Got it」よりも丁寧な「I understand」が適切です。
例文:
A: Please make sure to submit the report by Friday.(金曜日までにレポートを提出してください。)
B: I understand.(承知しました。)
A: The new policy requires all employees to log their work hours.(新しい方針では、全社員が勤務時間を記録する必要があります。)
B: I understand. Thank you for the explanation.(なるほど、説明ありがとうございます。)
A: We need to adjust the budget for this quarter.(今四半期の予算を調整する必要があります。)
B: I understand. I’ll review the numbers.(なるほど、数字を確認します。)
That makes sense.(筋が通ってるね。)
相手の説明を聞いて「納得した」「理にかなっている」と思ったときに使える表現です。
例文:
A: We should move the meeting to Monday because more people will be available.(月曜日にミーティングを移動すべきだね。そうすれば、参加できる人が増えるよ。)
B: That makes sense.(なるほど(それは筋が通ってるね。))
A: The price is higher because it’s made from high-quality materials.(高品質な素材を使っているから、価格が高いんだよ。)
B: Oh, that makes sense.(なるほどね。)
A: We should advertise more on social media to reach younger customers.(若いお客さんにアプローチするために、SNS広告を増やすべきだね。)
B: That makes sense. Let’s do it.(なるほど、それはいいね。やってみよう。)
「Make sense」に関しては、こちら詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください!
ネイティブがよく使う表現
Now I get it.(やっとわかった!)
何かを理解するのに少し時間がかかったときに使います。
例文:
A: The password was case-sensitive, so “Password” and “password” are different.(パスワードは大文字小文字を区別するから、「Password」と「password」は別物だよ。)
B: Oh, now I get it!(ああ、なるほど!)
A: This movie is actually a sequel to the first one.(この映画、実は前作の続編なんだよ。)
B: Oh, now I get it!(なるほど、そういうことか!)
A: He was joking! He didn’t mean it seriously.(彼、冗談で言ってたんだよ。本気じゃないよ。)
B: Ah, now I get it.(ああ、なるほどね。)
間違えやすい表現
❌ I know.(知ってるよ。)
「なるほど」と言いたいときに「I know.」を使うと、「そんなの知ってるよ」と、少し冷たいニュアンスになってしまいます。
✅ I see. や That makes sense. を使うのが自然です。
使う場面の具体例
✅ 友達との会話
A: You just need to restart the app.(アプリを再起動すればいいよ。)
B: Got it!(なるほどね!)
✅ ビジネスシーン
A: Please complete this form before the deadline.(締め切り前にこの書類を完成させてください。)
B: I understand.(承知しました。)
✅ 納得したとき
A: This rule applies to all employees, not just managers.(このルールはマネージャーだけじゃなく、全社員に適用されるよ。)
B: That makes sense.(なるほど、それは納得。)
まとめ
「なるほど」は英語に直訳できませんが、状況に応じて適切な表現を使い分けることが大切です。
🔹 カジュアルな言い方 → I see. / Got it!
🔹 フォーマルな言い方 → I understand. / That makes sense.
🔹 ネイティブらしい言い方 → Now I get it!
自然な英語をマスターして、会話の中でスムーズに「なるほど」と言えるよう手助けになれば嬉しいです!
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