「pain in the neck」は「めんどくさい」というニュアンスの言葉で、日常会話でよくネイティブが言う言葉です。
ただ、結構砕けた言い方なので、親しめの人にしか使わないことが多く、フォーマルな場ではまず使わない言葉です。
この記事では、「pain in the neck」の意味や使い方について詳しく解説します。
日常会話での使用例を交えながら、使い方をご紹介します!
また、ビジネスでの言い換えや類義語や反義語、ニュアンスの違いについても掘り下げて説明します
「pain in the neck」の意味

「pain in the neck」には以下のような意味があります。
- 厄介な人・物、迷惑なこと
- うるさい人や手間のかかる問題を指す表現
- イライラさせるもの
- 繰り返し発生する問題やストレスの原因
日本語訳としては「面倒な〜」「めんどくさい」と訳すことが多いです。
品詞:名詞句(慣用表現)
「pain in the neck」の変化
「pain in the neck」は慣用表現なので、時制の変化はありません。
ただし、冠詞をつけることが多く、「a pain in the neck」として使われます。
「pain in the neck」の発音
発音記号(IPA): /peɪn ɪn ðə nɛk/
カタカナ発音:ペイン イン ザ ネック
「pain in the neck」のニュアンス
「pain in the neck」は、何かがしつこく、面倒で、イライラする状況を指します。
①「厄介な人」
「pain in the neck」は、周りを困らせる人や面倒な性格の人に対して使われることがあります。
- 例えば、文句ばかり言う同僚や、しつこく何かを頼んでくる人を指します。
例:
- My little brother can be a real pain in the neck.
(弟は本当に厄介な存在になることがある。)
②「面倒な状況や問題」
「pain in the neck」は、人だけでなく、手間のかかる作業や状況にも使えます。
- 例えば、長時間の交通渋滞や、繰り返し壊れる機械などが当てはまります。
例:
- Filling out all these forms is a pain in the neck.
(この書類を全部記入するのは本当に面倒だ。)
③「痛み」としての意味ではない
「pain in the neck」は直訳すると「首の痛み」ですが、実際の痛みを指す表現ではなく、比喩的な意味で「面倒なこと・人」を指します。
実際に首が痛い時は以下のように言うことが多いです。
- My neck hurts.(首が痛い。)
- I have a pain in my neck.(首に痛みがある。)
- My neck is sore.(首が痛い / 首がこっている。)
- I have a stiff neck.(首がこっている / 首が動かしにくい。)
「pain in the neck」の使用例
日常会話での使用例
- Dealing with my internet provider is such a pain in the neck!
(インターネットのプロバイダーの対応は本当に面倒くさい!) - That neighbor of mine is a real pain in the neck.
(私の隣人は本当に厄介な人だ。) - Cooking for a large family every night can be a pain in the neck.
(毎晩大家族のために料理を作るのは大変だ。)
ビジネスシーンでの使用例
- Fixing these software bugs is a pain in the neck.
(このソフトウェアのバグ修正は本当に厄介だ。) - Organizing this event has been a real pain in the neck.
(このイベントの準備は本当に面倒だった。) - My boss keeps changing the project details—it’s such a pain in the neck!
(上司がプロジェクトの詳細を何度も変えるから、本当に厄介だ!)
※ ビジネスではややカジュアルな表現 なので、フォーマルな場面では「challenging」や「frustrating」と言い換える方が適切です。
「pain in the neck」の類義語・反義語
類義語
- nuisance(迷惑な人・こと)
→ もう少しフォーマルな表現で、法律文書などにも使われる - hassle(面倒なこと・手間)
→ 口語表現で、手間のかかる作業に対して使われる - annoyance(苛立たせるもの)
→ 軽いイライラを引き起こすものを指す
反義語
- a piece of cake(簡単なこと)
→ 逆に「とても簡単なこと」を表す表現 - convenience(便利なこと・人)
→ 便利で手間がかからないことを指す
「pain in the neck」の使用上の注意
とてもカジュアルな表現
「pain in the neck」は日常会話ではよく使われますが、フォーマルな場面では適切ではないこともあります。
例えば、ビジネスメールやプレゼンテーションでは、より丁寧な表現(e.g., challenging, difficult)を使う方が無難です。
「pain in the ass」よりはマイルド
似た表現に 「pain in the ass」 がありますが、こちらはスラングでやや下品な表現なので、目上の人やフォーマルな場面では避けた方がよいでしょう。
「pain in the neck」の知っておくと良いこと
英語では、身体の一部を使った慣用表現がよくあります。
例えば:
- pain in the butt(「pain in the neck」と同じ意味、ややカジュアル)
- give someone a headache(頭痛の種になる、ストレスの元になる)
- be a thorn in someone’s side(長期間にわたり誰かを悩ませる)
まとめ
「pain in the neck」は、「厄介な人」「面倒なこと」「イライラする状況」を表すカジュアルな表現です。
- 厄介な人 → He is such a pain in the neck.(彼は本当に厄介だ。)
- 面倒な作業 → Doing taxes is a pain in the neck.(税金の手続きは面倒くさい。)
- ビジネスでも使えはするが、フォーマルな場面では注意が必要
「pain in the neck」を使いこなせば、よりネイティブらしい自然な表現ができるようになるので、ぜひ使ってみてください!
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